越えられない壁
結婚を前に退職して以来、父の仕事(建築士)の手伝いで
図面を書きはじめて1年が経とうとしている。
月給制の仕事から単価の仕事になって、
成果=賃金 のスタイルのわかりやすさと、
父の意向に従ってうごけばOKという
指示命令系統のシンプルさ、
転じて会社という大きな組織で働くことの
わずらわしさを実感する毎日。
前職場はファミリー企業で、船頭が多くて、
お伺いを立てなくてはいけない人がとにかく多くて、
自分が何に向かっているのかわからなくて、
精神的に疲弊した末、退職した。
精神的な負荷はすごく大きかった。
でも、平社員とはいえ裁量も大きかったと
今となっては思う。
今の仕事は精神的には楽だし、
思ってたより単価も高いのだけど
(十分な報酬を得られてるわけではない)、
あの頃みたいな
自分で仕事を采配してる手応えは、
今の仕事の枠でいくら高みを目指しても
得られないだろうな、と、
ここ数日思っている。
いろんな要因が重なっているのだろうけど、
越えられない壁が見えてきた。
壁の正体は何なのか、
そして壁の中で過ごすのか、
壁を越えることをめざすのか、
それはまだ見えてきません。