ねこぐるまのブログ

一児の母です。最近派遣で働きはじめました。

あたまの中に浮かんでは消えてゆく由無し事を
消える前に書きとめる

兄と一緒に実家サバイバルできなくなった話

兄アラフォー独身が両親と決裂して3年、母とは先日表面上和解したっぽいけど父とは没交渉のままです。両親はクセが強く、まず二人とも大酒飲みでケンカが絶えない。そして人の話を聞かない、具体的には父は自分の欲求が抑えられず人の気持ちとか都合とかぶっつぶして平然としてるタイプ、母は人の話を秒速で自分の話にすりかえて身内から芸能人まで口汚く罵り相手の生気を失わせて自分はスッキリするタイプ、どっちのタイプも珍しくはないけど親がそんなだとなかなか、なかなかです。いわゆる毒親なんだと思います。家は自営業で経済的にも浮き沈みが激しくやばいときはほんとやばかった、でも稼ぎの大部分を子どもの教育に割いてくれて、私たち兄妹は私学の中高に通わせてもらい私は奨学金を使いながらも大学まで行ったし、兄に至っては大学院の博士課程まで行きました。子どもにはよい教育をという考えは徹底してて、私が親を邪険にしきれないのはそこの恩があるからってのが大きいです。一方兄はめちゃお金かけて勉強させてもらってるけど、それとこれとは話が別という考えです。

 

子どもを産んで私は変わってしまった。孫を見て目尻を下げる両親を見ていると、この人たちも歳をとったな、こんな老いつつある人にムチを打つことなどできぬと思いはじめ、これからは両親を赦しながら暮らそうなどと本気で思っている。なんかキモい。兄はというと、たまに実家に帰ってくるとつい普通の親子みたいに他愛ないおしゃべりをしようとしてしまい、親は前述の通りの人間だから楽しい会話になんてなるわけもなく、あんな身勝手な人間耐えられんと言い激怒する、その限界を迎えたのが3年前の夏でした。たぶんさみしさとか悲しみが怒りになってる気がします。どこまで行っても私たち兄妹は親を求めてしまうんだって悲しい。兄は私とは違って親と衝突しないようにうまく生きてきたのに、遅すぎた反抗期って都市伝説じゃなかったんだ。ややウンザリ。

 

親は自分たちがしてきたことを都合よく忘れてるから、兄はどうかしてしまったって言う。兄はお前は変わった、昔みたいにこの怒りを共有しようぜって言う。でも、やはり子どもを持って私は変わってしまった。兄のいるステージは独身時代に終えてしまった。暗澹とした家庭を励まし合いながら生き抜いてきたサバイバル仲間だったのに、もう兄と同じテンションでもがくことができないのは少し悲しい。このお盆はお兄ちゃん帰ってくるんだろか。こないだろうなぁ。